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大人の少女漫画好きのマンガ評

作者は通称「少女漫画界に咲くドクダミの花」『こいつら100%伝説』(岡田あーみん) 

  • こいつら100%伝説 1 (りぼんマスコットコミックス (530))
  • こいつら100%伝説 2 (りぼんマスコットコミックス (577))
  • こいつら100%伝説 3 (りぼんマスコットコミックス (642))

独特のエキセントリックなセンスと流血画像、溢れる狂気ギャグで、当時の恋だ愛だにときめいている乙女の一部にコアなファンを獲得した岡田あーみん先生。そのカリスマぶりから男性ファンも多い。

幼い頃彼女の作品にハートをわしづかみされた少女達は、あーみん漫画を大事に保管し未だに再復活を待ち望む、ちょっと変わった女性になっているに違いないと思われる。残念ながら彼女の発表作品はそんなに多くなく、単行本が出ているのは「お父さんは心配症」「こいつら100%伝説」「ルナティック雑技団」の3作品だけ。今は漫画活動を休止している状態だ。

あーみん作品の特徴は、一癖どころか三癖くらいある性格の登場キャラたちが、血反吐を吐いたり踊り狂ったり様々な変態行為を行う、いろんな意味でぎりぎりの世界観。「ほっこり」「さわやか」「乙女ちっく」とは、全く対極にある漫画ですが、これでも、天下のりぼん連載作品である。

「こいつら100%伝説」は、修行中の忍者3人組がお姫様とお師匠様と一緒にドタバタするギャグ漫画。他の作品ももちろん面白いのだが、この作品は特にバランスが良く、忍者というよくわからない設定も秀逸。というか危脳丸が好きなだけなんです。
「危脳丸」と描いてアブノーマルと読ませるそのセンスがもうやばい。中でも危脳丸の腹に顔ができたエピソードは、珠玉の出来。

完全に全編ギャグなので、ギャグ漫画を全く読まない人には残念ながらおすすめできないけど、それ以外の人は興味を持っていただけたならご一読を。
ちなみにこんな漫画を描いているが、素顔は結構美人さん。

こいつら100%伝説 1 (りぼんマスコットコミックス (530))

こいつら100%伝説(岡田あーみん)

連載雑誌:りぼん 発表年:1989年

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