好奇心旺盛な猫みかんとトム少年の、心があったかくなるメルヘン作品。
主役は、オレンジ色の猫「みかん」。ただし、みかんはただの猫じゃない。人間語を理解して人間の言葉をしゃべり、二足歩行でも歩けるスーパーにゃんこなのだ。そしてなんと絵日記まで書けちゃうのだ!(下手くそだけど)
大好きだったトムじいさんに言葉を教わり、そのじいさんが死んで野良猫となったみかんが、小学生の吐夢(トム)に拾われるところから話ははじまる。みかんのかわいらしさと家族のあたたかさにほっこりさせられます
猫漫画は数あれど、猫と恋愛やキスしてる作品はなかなかあるまい。
陵子の飼い猫ポウがある日お風呂で溺れて死んでしまい、その後、猫のポウの死体に日下部拓という男の魂が宿る。霊感体質の陵子は様々な霊障に襲われるが、毎回ポウ(に憑依した拓)がかっこよく飛び出しては身を呈して守ってくれる。体が猫で中身がイケメンに守ってもらうなんて、猫好き女子にはたまらん設定である。作中、陵子も霊体の拓よりポウの姿の方が喜んでいる模様。
ホラー描写が本格的にぞくっとさせられるが、かっこいい猫がみたい人にはおすすめ。
黒猫のシロは、飼い主のさとこが大好き。お月様にお願いして「銀のしずく」の力で一定時間だけ、人間の女の子に変身させてもらう。シロはさとこの役に立とうとするが、猫の常識は人間には当てはまらず、失敗ばかりで…。
りぼんらしい、ロマンチックなファンタジー。シロの友達のサスケ、セディ、ボス、長老とこれでもかというくらい出てくる猫猫猫、作者も書き分けが大変だったろう…いわゆる「猫の集会」がメイン行事の漫画です。
絵もお話も低年齢向きで、性格の優しい人間・猫ばかりでこころが優しくなれる、特に子供に読ませたい一冊です。
猫が主人公だけど、猫の姿は一切出てこない。主人公のちび猫は、終始人間の少女の姿で描かれ、他の猫もそれぞれ人間の姿をしている。本作は猫耳文化の走りとも言われる作品です。
ちび猫は飼い主の時夫が大好きで、猫は成長すると人間になれると信じ込んでいる。でも、時夫には人間の恋する女性が…。真実に気づいた時に、ちび猫は少しだけ成長をする。
幼い猫の目線から見た人間社会、少女の心の成長を文学的に描いた感性溢れる珠玉の作品。男性ファンが多いのも頷けます。
至高のメルヘン作品である本作の主役は、猫の夫婦。おだやかな旦那「もっぷ」とかわいい奥さんの「ぷりん」。仲良し夫婦の2匹はお互いを思いやって、ずっとやさしく仲良く2人の時間を大事に大事に過ごしている。
人間の夫婦ではなく猫だからこそ嫌みが感じられなく、純粋にうらやましくて、こんな夫婦になりたいって思わされます。猫好きに限らず、たくさんの人に愛されている漫画ですね。
猫が主役ではないのだが、本作における、主人公・公輝の家の猫、ミケの存在感は大きい。ミケはハスキー犬のチョビ、鶏のヒヨちゃんとともに西根家の一員として、マイペースに暮らしている三毛猫です。台詞は関西弁、喧嘩は強く、義理人情にもあふれた姐さん猫。
けして人間に媚ることはなく自分勝手に生きているミケに、愛おしさと尊敬の念を禁じ得ない。
思わず表紙買いしてしまいそうな、毎度毎度もふもふしたゾッチャの表紙が猫好きホイホイすぎる。人間から見た猫ではなく、猫から見た視点の、オス猫ゾッチャの日常を描いた作品です。
猫だけど恋をするし失恋もする、飼い主にいろいろ思うところもある。それでも自由に外家ねこ生活を続けるゾッチャ。癒し系の猫コメディ。
昨今は本当に数多くの猫エッセイ漫画が流行っていますが、その走りでもあり有名なのが桜沢エリカの「シッポがともだち」。漫画家桜沢エリカの飼い猫3匹(あけみ・カッチー・ベン)との生活を描いています。
猫飼いなら、特に多頭飼いの人なら、思わずうなずいてしまうピソードが満載。また、猫の個性がしっかり出ていて、ラフな絵柄でも例えばメス猫のあけみちゃんは行動や表情にちゃんと「女」が出ている。人間だったら絶対美人に違いない。この辺も作者らしい持ち味。何度読み返しても癖になる面白さです。
長編ではシリアスなドラマが多いですが、短編ものではコミカルな味わい深い作品が多い田村由美。本作も、風変わりな世界設定と猫・とらじが可愛らしく、オリジナルのセンスが溢れるおとぎ話です。
人間世界を襲うねずみの大群と戦い続ける勇者パイ・ヤン、彼は行方不明の息子を探し続けている。パイ・ヤンの旅のお供は、息子の愛猫だったとらじ。とらじはねずみの魔法で、猫mix(二足歩行で人間語を理解する)の姿にされてしまっていた。
とらじは猫ではなく二足歩行の猫mixですが、猫飼いの作者の観察力から生み出される細かい猫の特性が「あるある~」と頷いてしまうものばかり。かわいいとらじにメロメロしてください。