少女マンガがスキ!大人の少女漫画ポータルサイト

とりあえず押さえる 少女漫画有名作品15選

ガラスの仮面(美内すずえ)

続刊中 別冊花とゆめ

発売日:1976年

作品紹介へ amazonでチェック

「紅天女」を巡り、天才演劇少女北島マヤの熱い闘いがはじまる!

平凡な少女北島マヤが大女優・月影千草に見初められ、伝説の舞台「紅天女」を目指すようになるスポ根をベースにした演劇物漫画。少女漫画好きなら知らないものはいない、連載35年を超える超人気作品で、安達祐実主演でドラマ化もされました。

マヤの神がかった演技力、余命いくばくもない月影先生の迫力、ライバル姫川亜弓とのストイックな戦い等、見どころをあげるとキリがありません。また、劇中作のひとつひとつが丁寧に描かれているのでそれだけで読み応えたっぷり。

貧乏で身寄りのないマヤを密かにサポートする謎の人物「紫のバラの人」とのロマンスも、大きな魅力のひとつ。

王家の紋章(細川智栄子あんど芙~みん)

続刊中 月刊プリンセス

発売日:1976年

作品紹介へ amazonでチェック

少女漫画史に燦然と輝く、ロマンあふれる古代ラブストーリー

こちらも1976年から連載が続いている超ロングラン作品。 現代の少女キャロルが、古代エジプトにタイプスリップ。持ち前の金髪&現代の知恵でナイルの姫として民にあがめられエジプト王のメンフィスと熱い恋に落ちる、古代エジプト大河ロマンスです。

メンフィスの強引な求愛にキャロルは瞬く間に彼のとりこに。さらに近隣諸国の王子たちも、ナイルの姫ことキャロルを自分のものにしようと押し寄せてくるという、女ならたまらないシチュエーション。ちょっと現代の知識を披露しただけで姫と崇められるという、まさに少女のツボを押さえた作品。

驚くのは連載開始より水戸黄門的な王道パターン(キャロルがさらわれて、メンフィスが追いかける)を繰り返しているだけにも関わらず、どの時代でも受け入れられてきた面白さ。古い絵柄に臆せず、ぜひ手に取ってみて欲しい。

花より男子 1 (マーガレットコミックス (2028))

花より男子(神尾葉子)

全37巻 マーガレット

発売日:1992年

作品紹介へ amazonでチェック

少女漫画コミック発行部数ナンバー1!世界で愛された、花男ワールド!

「マーガレット」の看板漫画として長年に渡り根強い人気を博し、少女漫画での発行部数堂々のナンバー1を誇る、少女漫画史上最も売れた作品「花より男子」。日本はもちろん、台湾・韓国でもドラマ化される等、国際的な知名度も高い。

大金持ちでイケメン、でも性格は乱暴でどうしようもないわがままな道明寺。一方、家庭の事情で金持ち高校に入学したものの、ごくごく普通の庶民のつくし。

2人の出会いは最悪で、つくしは道明寺の悪趣味ないじめのターゲットとされてしまう。しかし、道明寺がつくしに惚れてしまったことから事態は急展開して…。

バカで乱暴者のボンボンだった道明寺が、初めて恋をしてだんだんと大人の男になっていく。そんな道明寺の不器用でストレートな愛情表現に、胸がキュンキュンしっぱなしの王道少女漫画です。

ベルサイユのばら 1

ベルサイユのばら(池田理代子)

 全10巻 マーガレット

発売日:1972年

作品紹介へ amazonでチェック

革命に燃えたオスカルの勇姿は時代を超えて語り継がれる。少女漫画史に名を刻む不滅の名作

悲劇の王女マリー・アントワネットとフランス革命を描き、少女漫画界にも革命を起こした「ベルばら」。男装の麗人オスカルという、全く新しい憧れの偶像を生み出した作品。

宝塚の印象が強いためなにかと派手なイメージが、マリー・アントワネットがフランスに嫁いでから革命が起こるまでが丁寧に描かれていて、仏史の勉強にもなる一冊。無垢な女性であったアントワネットが、ギロチン台に上るまでに至った悲劇さを知ることができる。

ヒロイン・オスカルは、見目麗しく剣の腕も確か、アントワネットの近衛連隊長として責任感もあり、そして一人の人間として世を正しく見つめ、やがて革命の中へと身を投じていく。その隣でオスカルの影となり、彼女を愛し支え続けたアンドレ。今読んでも全く色あせることのない名作です。

美少女戦士セーラームーン(武内直子)

全18巻 なかよし

発売日:1992年

作品紹介へ amazonでチェック

彗星のごとく現れた90年代少女漫画の金字塔。漫画の枠を飛び越え社会現象に。

90年代少女漫画の代表といえば、老若男女知らないものはいない知名度の高さを誇る「美少女戦士セーラームーン」。中学生の少女たちが美少女戦士となって巨悪と戦うシンプルなストーリーで、それまで少年のものだった戦隊モノを少女向けにアレンジし新しいヒットジャンルを生み出しました。

元は、今は亡き姉妹雑誌の「るんるん」に掲載された「コードネームはセーラーV」が好評を博したのをきっかけに、本家の「なかよし」でも同シリーズの連載が決定、主役を変え新機軸としてプッシュし、その期待に応えて「セーラームーン」は大ヒット。特にアニメをはじめとするメディア展開が大成功、女子ならず男子にとってもなじみの深い漫画ではないだろうか。

作者の武内直子は、本作以前にも安定したヒット作がある実力者。繊細でロマンチックな絵は、セーラームーンの世界にぴったり。

ときめきトゥナイト (1) (りぼんマスコットコミックス)

ときめきトゥナイト(池野恋)

全30巻 りぼん

発売日:1982年

作品紹介へ amazonでチェック

りぼん黄金期を象徴する不朽の名作。魔界から来たモンスターと人間のラブコメディ。

70~90年にかけてのりぼんの代表作であり、りぼんっこなら誰しもが知っている長寿作品。特に第一部のヒロイン蘭世と真壁くんの人気は相当なもので、この時代の元乙女達には「真壁くん」は絶大な人気を誇る。

魔界から来た吸血鬼少女・江藤蘭世、彼女は噛みついたものに変身できる能力を持つ。初めて来た人間界で、人間の同級生・真壁くんに恋をする。

どんな困難にもあきらめない、恋する女の強さを教えてくれる古き良き正統派な少女漫画。

第2部に江藤家弟の彼女なるみちゃん、3部は蘭世の娘・愛良と、ヒロインを変えて歴史を重ねていき、ファンにとっても思い入れの大きい感慨深い作品です。

BASARA(1)

BASARA(田村由美)

全27巻 別冊少女コミック

発売日:1990年

作品紹介へ amazonでチェック

多くの仲間たちとの友情と愛に満ちた、傑作大河ドラマ。

少女漫画らしからぬ骨太なシナリオなのに、ちゃんと少女漫画の要素も抑えた稀有な作品。小学館漫画賞も受賞した、少女漫画界を代表する作品のひとつです。

舞台は、一度文明が滅びた日本。民は国王の圧政に苦しんでいた。日本を救う救世主と予言されつつも赤の王に殺された少年タタラ。その双子の妹・更紗は兄・タタラのふりをして赤の王を倒すべく立ち上がり、様々な仲間たちと出会ってついには日本の革命を起こそうとする。

胸が熱くなるストーリー展開と、キャラクターの魅力的な描き方が素晴らしい。自身の運命に立ち向かい抗うヒロインと、強さと優しさあふれる仲間達との絆に涙してしまう読者も多い。

旅の途中で、お互いの正体を知らずに恋に落ちた更紗と赤の王の切ない恋の行方も目が離せない。

Nana 1

NANA -ナナ-(矢沢あい)

続刊中 Cookie

発売日:1999年

作品紹介へ amazonでチェック

抜きん出たおしゃれな作風で、2000年代を代表するお化け少女漫画となった「NANA」。

タイトル「NANA」は、2人の少女の名前。彼氏と同棲するために上京する小松奈々、ミュージシャンになるために上京する大崎ナナ、2人のナナが偶然東京行きの電車で出会い、偶然一緒に暮らすことになる。性格も境遇も正反対な2人のナナの人生の出会いと別れを描いている。

登場人物たちの複雑な恋愛模様は、一度たりとも目が離せない。ヒロインに賛否両論もあるけれど、キャラクター描写や刺激的なストーリー展開は他の少女漫画と比べても作者の力量が頭ひとつ抜き出ている。矢沢あいはやっぱりすごい。

ホットロード (1) (マーガレットコミックス)

ホットロード(紡木たく)

全4巻 別冊マーガレット

発売日:1986年

作品紹介へ amazonでチェック

暴走族の少年少女の寂しさを描いた、昭和の時代が生み出した名作

80年代、親からの愛情に飢えていた少年少女たちは、ある場所に自分の存在価値を求めた。暴走族である。この作品はそんな時代背景の中登場し、同年代の少女たちの間で大きな反響を起こした。

母子家庭で育った14歳の少女・和希は、母の恋人のことを受け入れられない。最初は普通の中学生だったが軽い気持ちで暴走族の集まりに参加し、気づいたら学校にも行かなくなっていた。自分の事も周りの事もわからずに、もがく和希。そして恐怖心を持たずにバイクに乗る少年ハルヤマと出会う。

現代では全く違った描かれ方をされるだろう、少年少女たちの寂しさ。愛情を知らなかった子供が人を愛することに気づく。まさに時代を象徴した作品だ。

Banana fish (1) (別コミフラワーコミックス)

BANANA FISH(吉田秋生)

全19巻 別冊少女コミック

発表年:1985年

作品紹介へ amazonでチェック

NYを舞台に「バナナフィッシュ」を巡る、一級のサスペンスドラマ

少女漫画なのにまったく恋愛がない、それどころか女性がほとんど出てこない。出てくるのは全て男ばかり。それが女性たちの心をとらえ今でも根強いファンを持つカリスマ的な人気作品となった「BANANA FISH」。

主人公はニューヨークのストリートギャング、アッシュ・リンクス。金髪・緑の瞳、誰もが息をのむ整った容姿にIQ180以上、運動神経も抜群でスラム街の不良少年達を束ねるカリスマ性も持った少年だ。幼い頃はその見た目から少年売春の被害者だった。
「バナナ・フィッシュ」という謎の言葉を残して死んだ男。その謎を突き詰めようとするうちに、アッシュたちは大きな争いの中に巻き込まれていく。

動物のお医者さん (1) (花とゆめCOMICS)

動物のお医者さん(佐々木倫子)

全12巻 花とゆめ

発表年:1987年

作品紹介へ amazonでチェック

社会に大きな影響を与えた、鬼才佐々木倫子の傑作動物コメディ

北海道のH大学獣医学部に通う学生たちと、その周りの動物たちの交流をリアルに描いたコメディ。連載当時にシベリアンハスキーブーム・獣医学部の志願者増加と、社会現象を巻き起こした作品です。

この漫画の人気の秘密は、けして動物賛美の作品ではなく逆に動物と人間たちのマイペースな関係を絶妙なタッチで描いているところにある。作中にも描かれている通り、本来動物はけして純粋なものでもなく、愛情深いやつばかりでもない。そんな動物たち一匹一匹の個性がとてもリアルに描かれています。どちらかというと人間の登場人物達の方が、こんな奴いないよという人だらけ。

線密な取材に基づくと思われる独自の視点の鋭さ。そのクオリティの高さには驚くばかり。

ポーの一族 (1) (フラワーコミックス)

ポーの一族(萩尾望都)

文庫全4巻 別冊少女コミック

発表年:1972年

作品紹介へ amazonでチェック

天才萩尾望都が紡ぐ、吸血鬼の物語。あまりにも美しく哀しい。

作者の萩尾望都は70年代の少女漫画界に萩尾望都ショックを与えた革命的な漫画家であり、「ポーの一族」は彼女の代表作のひとつ。

吸血鬼バンパネラの一族の哀しい話は、時を超えて語りつがれている。バンパネラとして永遠の時を生きることになった、少年エドガーとアラン。エドガーの大切な宝物だった、妹のメリーベル。美しい絵と圧倒的な構成力で描かれた、バンパネラの世界。

古典名作の域にまで達している作品なので、未読の方はぜひ読んでみてください。萩尾望都という作家の才能が溢れる、漫画界の最高峰の作品のひとつです。

のだめカンタービレ(1)

のだめカンタービレ(二ノ宮知子)

全25巻 Kiss

発表年:2001年

作品紹介へ amazonでチェック

新鮮な笑いを届けてくれる、爽やかで笑えて最高に楽しいクラシック音楽ラブコメディ。

一般人には縁遠いクラシック音楽で上を目指す学生たちの様子をコミカルに描き出した「のだめカンタービレ」。音大の愉快な仲間たちとの掛け合いはストレスなく読め、その伸びやかな作風は作品そのものをTVや映画など大きな舞台へと飛び立たせました。

指揮者を夢見て音大に通う、千秋慎一。彼が出会ったのは、ごみ溜めのような汚部屋でピアノを弾く音大生、のだめ。題材こそ音大でクラシックでオーケストラで…という敷居の高さなのに、それを全っく感じさせないライト感。なにより少女漫画のヒロインであるのだめが、不潔で変態でキモい天然少女なのが新鮮。

恋愛展開もあるが、恋愛を抜いても差し支えなく十分面白い。少女漫画なのに。

ハチミツとクローバー 1 (クイーンズコミックス―ヤングユー)

ハチミツとクローバー(羽海野チカ)

全10巻 コーラス他

発表年:2000年

作品紹介へ amazonでチェック

人を好きになる、そんな単純であたたかい気持ちを思い出せてくれた。

切なさ100%とこってりギャグを合わせて割ったらとても甘酸っぱい奇跡の味になった。「ハチクロ」はそんな作品だ。

美大に通う男女の片思いを描いた、切ないけどあったかくてやさしいストーリー。恋愛一辺倒の漫画なのに男性が読んでも面白いという意見が多いのは、これでもかと言わんばかりの怒涛のギャグの多さのせいか。そして登場キャラクター達がみんなかわいく好感度が高い。全員誰かが誰かに片思いをしていて、でもみんなで仲がいいという、奇跡のバランスを終わりまで保ち続けている。

まさに青春の1ページ。誰しもがこんな大学生活を送りたいと思ったにちがいない。

君に届け(椎名 軽穂)

続刊中 別冊マーガレット

発表年:2005年

作品紹介へ amazonでチェック

日本中の女子を夢中にさせた、近年を代表する大ヒット青春ストーリー

近年の少女漫画ではぶっちぎりの人気と知名度を誇り、今も走り続けているのが「君に届け」。

陰気で暗い見た目からあだ名が「貞子」の黒沢爽子。周りと打ち解けられず悩んでいたが、人気者の風早に背中を押されながらクラスで自分の居場所を作っていく。

「自覚」からくる「努力」、そして自分の中に変革を起こそうとする描写に感じる強いメッセージ性。勇気を出して周りに気持ちを届けようとするその素直さは、大人こそ忘れちゃいけない姿ではないだろうか。

爽子と風早の恋愛模様もピュアすぎてキュン死寸前。読んでいてこんなにドキドキが止まらない漫画なんてなかなか出会えない。